意見がある人〜ハイ、ぐりお君

クルマの未来・F1の未来

ほとんど曇りの一日は最高気温が15℃、最低気温が5.5℃と、
朝の冷え込みは弱かったものの、気温の上昇は鈍かったですね。
それでも空気がほわっと軟らかくて、昨日の様な緊張感はありませんでした。

先日、古いビデオテープを整理していたら懐かしいテープが出て来ました。
ホンダが無敵を誇ったF1第二期の頃に、
販促のために制作した店内放映用のVTRです。
なぜこんなモノがあるかというと、当時ホンダ系ディーラーの広告企画を
担当していたからです。これ、非売品よ。お宝かしら?(笑)

じつはぐりおは中学生の頃からF1を気にしていました。
ですから今や伝説的な存在のアイルトン・セナよりもずっと前の、
マリオ・アンドレッティやニキ・ラウダ、ロニー・ピーターソンなんかが
リアルタイムのドライバーです。
でも、当時はホンダのF1第一期の活動が既に終わっていて、
日本とF1はあまり縁がない時代でした。

十数年後、給料でクルマを買えるようになった頃がこのVTRの時期で、
ホンダに限らずいろんなジャパンパワーがF1の世界を席巻していました。
中島悟を皮切りに日本人ドライバーも活躍し、TV放映もレギュラー化し、
F1が本当の意味で日本人一般に認知された時期でした。
バブル崩壊でF1と日本の関係は相当淘汰されたものになってしまいましたが
それでも日本のドライバーなり、チームなりメーカーなりが存在し、
日本人として応援したい何かがありました。

ところが一昨年、シーズン半ばにして鈴木亜久里氏率いるチーム
「スーパーアグリ」が資金難から撤退、昨年はホンダが撤退、
一昨日は唯一のタイヤサプライヤーとして活躍しているブリヂストンが
来年一杯での撤退を発表。
そして昨日、ついにトヨタも今シーズン限りでの撤退を表明しました。

これをどう見たらいいのか・・・
世界同時不況とかなんとかっていうのは言うまでもない事ですが、
ホンダはともかく、トヨタについては
F1に参画する事の意義を自問自答した結果のように思えてなりません。
「F1はモータースポーツの最高峰」と言われていますが、
もしかしたら既にモータースポーツにクルマの未来を重ね合わせる事が
出来なくなって来ているのかも知れません。
可変バルブとか、電子制御システムとか、今まではF1で培われて来た技術が
製品としてのクルマの性能向上に繋がっていた面がありましたが、
既にクルマの進んでいる方向が、
F1のそれとは違って来ているのかも・・・そんな気がするのですよ。

F1のファンならだれもが薄々気付いている事ですが、
F1の裏側には実に保守的な力が働き続けています。
それらがF1の適正な変革を阻み続けるとしたら、もはやF1は
騒音と排気ガスをまき散らし、スピードを競うだけの
陳腐な興行に過ぎなくなってしまうかもしれません。
情緒性も含めた色々な意見があるでしょうが、
私個人は小型軽量な超強力モーターで、クルマ社会の
ゼロエミッションを牽引するF1になってもいいのではないかと思うのです。

1989_f1_vtr


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プリウスが買えない

今年の5月に出た新型プリウス。すっごい売れ行きですねえ!
今発注すると概ね来年の5〜6月の納車になるようですね。
だから「今年度末までに登録」が条件のエコカー向け補助金25万円は
もう間に合いませーん、とメーカーが早々と白旗揚げちゃってますよね。
メーカーもラインの増強を図ったりしたけれど、車両そのものよりも
バッテリーの供給が間に合わないんだとか・・・

そんな事は先刻承知のぐりお、しかしつい先日まで
プリウスを買おうか!とほぼ決断の状態でした。
もちろん25万円の補助はしっかりいただいて・・・裏技があったのです。
じつは案外知られていないことなんですが
最新型じゃなくひとつ前のモデルが、新車で買えるんですよ。
もちろんトヨタの正規ディーラーでです。
価格を思いっきり抑えて発売したホンダのハイブリッド「インサイト」に
対抗するために、先代モデルを廉価版のグレードという位置づけで
続投させる・・・これは異例中の異例な措置です。

でも、この先代モデルはなかなか良く出来た車で、
さすがに新型とモロに比べれば見劣りする部分もありますが、
ハイブリッドシステムの完成度・信頼性は現状での普及状況を見れば
何ら案ずるものではありません。
個人的にはリヤビューは新型よりも気に入っています。
そこで先日ディーラーに見積もりを依頼しに行ったのですが、
そこで思いがけない話を耳にしました。
何とこの旧型も、3月までの納車は厳しいというのです!
新型を諦めつつも補助金狙いの皆さんが、私と同じ事を考えていました(笑)
先月まではこんなに納期が掛かる状態ではなかったそうです。

ところで、じつは私は元々ホンダ党でした。
今乗っている車も20年前に購入したCR-Xというホンダ車です。
これ、もの凄く気に入っていて、ふと気が付いたら
もう20年以上も乗っていたという感じです。
だから当然現行型のインサイトにも乗ってみました。
シルエットも細部処理もエッジラインが大変美しい車です。
動かした印象は、同社のエアウェーブなどに通じる軽快感や
ホンダらしい若いセンスは感じましたが、
ハイブリッド車に求めるものがあまりに感じられませんでした。
「この路線なら、次に出て来るCR-Zがいいや。でも定員2名では×だなー」

思うのですが、ハイブリッド以外の本格的エコカーという意味で
コストバランスがいい選択肢が無さ過ぎだし、
ハイブリッドにしても、プリウスとインサイトの2車種の一騎打ちじゃ
自動車立国の現状としてはちょい情けなさ過ぎじゃないですかね。
あと補助金。これは年度末の時限か、予算枠がいっぱいになるかが
リミットな訳ですが、予算枠の方は
まだ一割にも達していないそうじゃないですか!
これは制度設計が甘かったと言っていいんじゃないですかね。
それにしても、それほど景気は悪いという事ですね。
唯一琴線に触れる車は注文が殺到して応えられないというし・・・
なんかみんな情けないぞ〜!!

Prius_mitsumori

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つくづく方針

寒かったぞ・・・(笑)
記録上の最高気温は27℃。これ、いつ出たんでしょう?
ゆうべむちゃくちゃ寝苦しかったので、その頃なんでしょうね。
朝方はもうぐっと涼しかったし、日中も気温は上がらず。
そして今日の終わりの瞬間に、最低気温の17℃が出ました。
台風11号に向かって、北の強い風がなだれ込んで来ているからでしょう。
嵐はこれからです。

政界の嵐は衆院選で一足早く吹き荒れていますね。
みんな総ブーマーっていうか、極端だよなあ!
予想はしていたけれど、ちょっと勝ちすぎじゃないのぉ?
それだけ一方に失望、一方に期待しているんですよね・・・
と言いたいところだけれど、それにしてはナンなのよなのが投票率。
まだ最終投票率の発表にはなっていませんが、
早い時間のニュースで報じられていた投票率は40%ちょっととか。
事前情報で70%前後に達するかもなんて聞いていたから
もうガックリ来ちゃいました。
前回の衆院選より悪いなんて話もでていましたよ。

そりゃあねえ、何もかもこれで良くなるなんて思っちゃいないけど
せめて向き合わないでどうする・・・
この非常時の選挙で40%っていうのは、選挙そのものが
国民の信任選挙として成立していないんじゃないかしら?
天候が足を引っ張ったということもあるのでしょうけど、あんまりだ。

近頃はマニフェストという表現形式的なところに執着して
政党同士が言葉っちりで張り合いをしていますけど、
あれって案外各論比べになりがちで基本的な方針が見え辛いですよね。

思えばここ数年、方針の見えない場当たり的な政治が続いていました。
そこへいくと小泉政権は、善くも悪くも、まだ方針がありましたね。
まあ・・・悪かったんだけど(笑)
でも、結果的に選んでしまったのだからしょうがない。
あの時は日本もアメリカも妙なテンションでした。
ブッシュおじさんが二度も選ばれたのにはさすがに愕然でしたが。
選ぶ方にも最低限方針は必要ですよねー。
どんな国にしてもらいたいのか、今、何が一番必要なのか・・・。
セミも鳴いてます「つくづく方針・・・つくづく方針・・・」(笑)

民主党は、「財源の根拠」をつつかれ続けて来ました。
まず多くの人が、そこに注目しているでしょう。
私は、おそらくアレにメスを入れるのではないかと思っていました。
景気低迷に左右される事無いがゆえに、
手を入れれば恒久財源となり得るアレに・・・
官僚と独法に言及しているのはその伏線ではないかと。
政権とるまでは口が裂けても言えなかったでしょうが・・・
アメリカとの歩調の合わせ方にも興味があります。
その部分では党内が一枚岩ではなさそうですものね。

いずれにせよ、日本が近々ひっくり返るとしたら、それは
地震か、新型インフルエンザか、政治かと思っていましたが、
まずは政治でした。いい方にひっくり返りますように・・・

Tsukutsukuboushi


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電柱の味わい

今日は暑さも凄いものがありましたが、夕立ちももの凄かったです。
あれがもうちょっと極端になると例の「ゲリラ豪雨」ってヤツでしょうか?
いつもの夕立ちと違ったのは、止んでから気温が大して下がらなかったこと。
日付が替わろうとしている現在でも24.5℃あります。
まあしかし、そこらじゅうがカラカラでしたから
植物たちもやっと一息つけそうです。

写真は土浦市内の城跡=亀城公園にほど近い古い商舖が建ち並ぶ一角、
ちょっとした観光スポットになっています。
通りの様子を見てすぐにお気づきになるかと思いますが、
景観保全の考え方から電柱が埋設され、街並がスッキリと見えます。
電柱の地中化は歴史的な街並の保存でよく取られる手段ですが、
こうした特に古い軒が連なる場所では、確かに有効ですね。

ところで、以前にも書いたことがありますが、
時代を映す景観というのがあって、その時代によっては
電柱がいい味を醸し出す場合もあるように思います。
それはやはり「昭和の景観」でしょうか。
ひと口に昭和といっても、長かった時代ですから一概には言えませんけど。

わが町牛久の隣には竜ヶ崎市があります。
この龍ケ崎の駅前から連なる商店街はなかなか立派なものなのですが、
ご多分に漏れず近年はやたらとシャッターが目立つ様になりました。
しかし、まだまだ頑張っているお店もあります。
通りには呉服屋さんなどの古い店舗もありますが、
全体には「三丁目の夕日」的な高度成長期のノリが漂います。
こういう場所ではやはり電柱でしょう!・・・というのが私の意見。
ごちゃっとした中に暮らしの匂いや気持ちが通い合う人間関係が
共存しているように感じられるのです。
しかもこの町、コロッケで売り出しています。
コロッケの匂いが漂う商店街には、
電柱とそこから張り出す無数の電線に仕切られた夕焼け空と
お豆腐屋さんのラッパに、買い物かごをぶら下げた奥さんですよね。
そうそう、買い物かごというマイバッグの文化が、日本にはありました。
(あ〜・・・話がそれた:笑)

じつは近頃景観保全がらみのワークショップなどをやると
どんなところでも大抵電柱を嫌い、地中化の話題が出て来ます。
でも、個人的には電柱が作り出す雰囲気や街並の顔つきが
効果的な場面もあるように思うのです。
あくまで個人的な見解かも知れませんが、
住宅街の中にある電柱に、緑のプレートに白で「文」とある
スクールゾーンの巻き表示を見ると、落ち着いた街並の印象を受けます。
あと、農村風景の中にコンクリートの立派な電柱が並んでいるのは
興ざめですが、これがタール塗りの木製電柱に傘型照明だったりしたら
地中化するよりずっと素敵かも・・・なんて思っちゃいます。
こういうのって、人それぞれの世代感覚って大きいのかも。
平成生まれの人たちだったらどんな感覚を持つのでしょうね。

Kura_tsuchiura

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絶滅危惧種!?

う〜ん暑かった!
最高気温は31.5℃でしたが、それは自宅での話。
逃げ場の無い霞ケ浦湖畔はさらに数度高かったはずです。
今日は霞ケ浦(西浦)堤脚水路調査の最終日。
水生植物の群落を確認しながら湖畔を12キロほど歩きました。

思えば月曜日から続いた湖畔調査の4日間、いい天気でした。
時期が時期なだけに当然雨天の心配をしていたのですが、
初日から真夏の日射しで翌日には梅雨が明けちゃう始末。
まあ、雨なら作業の進行そのものが危ぶまれる訳ですから
じつに良かったのですけどねー・・・

今日は一服入れた堤防ののり面で、久し振りに写真の昆虫に会いました。
カメムシ科の一種、ブチヒゲカメムシです。
触覚の色彩が白(クリームイエロー)と黒のぶちなのでこの名があります。
この虫、なんと茨城県が定めた「絶滅のおそれのある野生生物」、
つまり茨城県版レッドデータブックにおいて
もっとも絶滅のおそれが高い「絶滅危惧種」にリストアップされています!
これがどうしてなのかまっっっったく分かりません。

ブチヒゲカメムシは確かにそうやたらに見る虫ではありません。
私も一年ちょっと振りに見ました。
しかし積極的に観察していれば、結構ちょいちょい見かける虫です。
茨城県版レッドデータブックの記載によると、「本県ではひたちなか市の
海浜部の植物間にわずかに見ることができます。」とあります。
でも、この写真を撮った場所はひたちなか市でも海浜部でもありません。
行方市の霞ケ浦湖畔です。
他にも記憶しているだけでつくば市、桜川市、土浦市、霞ケ浦市、
牛久市、阿見町で見た事があります。

自治体レベルで選定するレッドリストが
どのような視点・情報でつくられているのかはよく把握していないのですが、
このような例は時々あるようですね。
逆に、何でこれが選ばれないのだろう?という種類もいることはいます。
どうも生物種の一般的な知名度や研究者がいるかいないか・・・
などによって大きく左右される側面があるようです。

茨城県版レッドデータブックは、平成12年に作られてから、
大きな見直しはされていないようです。
研究の積み重ねや自然環境の変化も鑑みると、
レッドデータブック本来の役割を果たすためには、
作りっぱなしにしない持続的な計画性・政策性が求められますね。

Buchihigekamemusi

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メダカは守れるか?

むわっと蒸し暑い一日でした。
最低/最高気温は18℃/27℃、
梅雨の中休みらしいといえば・・・らしいかな。
今日は仕事の打ち合わせで筑波山麓にでかけました。
写真はその帰りがけに撮影した改修直後の水路のカットです。

じつはここ、以前はメダカが沢山いた土の岸辺を持った水路だったのですが、
昨今ありがちなさまざまな背景のもと、コンクリート三面張りの
ぴしっと美しい(笑)水路に生まれ変わりました。
ただ、工事を進めた当局としてもメダカ等の生息は気にかけていて、
地元の環境NPO、つくば環境フォーラムと連携して、
三面張りでもなんとかメダカの生息環境を保全する形に・・・と
保全の手だてを講じていたところです。

具体的には、水路の幅が通常より広い1200ミリです。
最低限これだけの幅を確保できていれば、中に抽水植物を植栽して、
メダカの産卵場所や稚魚のシェルタースペースを設けられるという訳です。
抽水植物は、根張りが良く横に広がるアシカキやクサヨシとし、
木製の沈床コンテナにまとめて左右の岸に互い違いに配置し、
流れを緩やかにするというもの。

今日は春早くに植え付けた抽水植物の様子を調査するというので、
ちょいと同行して見せていただきました。
ところが、行ってみると殆どのコンテナは枯れ果てて悲惨な姿に・・・
ごく一部に残った順調なコンテナを見ると、原因は一目瞭然でした。
写真の中程の水辺に並んでいるのが、生き残ったコンテナです。
高くなった両岸の雑草の様子にご注目ください。
お分かりになるでしょうか?コンテナが生き残った部分だけは
左右のどちらの岸も雑草が青々と育っていることに・・・
それ以外の部分は除草剤が撒かれていて、草が黄色く枯れ掛かっています。

除草剤が水路内の植物に直接撒かれたのか、岸を覆いかけた雑草から
滴り落ちたのか分かりませんが、見事なまでに影響を受けています。
これではメダカの保全どころではありません。
しかし、当局の担当は、農家に除草剤を使うなとは言えない、と言います。
それは当然ですよね。今や除草剤の活用は高齢化が進む稲作農家の
代表的な省力手段なのですから。
私の様な生物多様性がどうのこうのと行っている人間から見ると、
もう少し自然との折り合いをつけられる農業が
理想的に見えてしまうのですが、今や農業は収穫目的のために
どれだけ環境を効率よく改変するかという方向に
進まざるを得ない現実があります。

以前、県北部の城里町で
農家のじいちゃんに刈払機ではダメなのかと聞いた事があります。
収穫までの出動回数が違うそうです。刈払機だと毎月やっても追いつかない、
しかし、除草剤なら2〜3回で済むそうです。
「こった年寄りのオレらがやるしかねんだもの。
オレらでも出来るやり方にするしかあんめな。
せがれらに安心して米作れっていえねえんだからな。
ここだってほんたぁ作んぢゃねえって、御上さ言われてんだがらよ。」

・・・これが突きつけられている現実です。

Ozone_josouzai

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見納めの風景

写真の風景、とてもお気に入りの場所だったところです。
昨年の今頃はまだコナラ、エノキ、サクラ類、オニグルミなどに覆われ、
森の中を渓流と山道が交差しながら縫って走る場所でした。
このような開けた風景ではなかったのです。

注意してみると、地面の一定の高さまで大きな木が全て排除されています。
そう、ここは近い将来、ダムの底に沈むのです。
画面の右上に電柱が並んでいますが、ここは新しく広い道が通りました。
その道の向こうには、元々の山林が切られずに残されています。
橋のある古くて細い道は今は通行止めになっていて、
広い方の道に車を止めて歩いて降りて来るしかありません。

実はこの一体の自然、凄いんです!
豊かな清流は夏でも水が冷たくて、
ヤマメやカジカガエルがたくさんいるんです。
トンボやチョウも珍しい種類が見られ、
アカショウビンの「キョロロロロ・・・」という声も何度か聞いています。
夜はゲンジボタルの光がゆれる中、ヨタカの声が響きます。

もう少し歩くと、田んぼに向かって下がるのり面があって、
そのわずか300平方メートルほどののり面に
カタクリ、イチリンソウ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、アズマイチゲ、
ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサク、ヤマブキソウといった
春のスター植物がいっぺんに咲く場所があったんですよ。
しかしそこも、水没するため耕作放棄されてからはのり面に笹が生い茂り、
春のスターたちはすでに5年程前から殆ど見られなくなりました。

ここを初めて訪れたのは24年前、まだ独身の頃でした。
低山帯に見られる生態系を模式化したかのような見事な自然に
それはそれは大感動でした。
ここに見られる自然は久慈川以北のものとは微妙に違い、
かつては筑波山周辺にもあったであろう自然の姿を織り交ぜています。
県南部では、残念ながらそれは殆ど失われてしまいました。

ここを流れる川は相川といい、もう少し下ると那珂川に合流します。
そのちょっと手前に堤体を設け、大型のダムにするのです。
ダムの目的は主に農業用水の確保だそうですが、
一帯では減反が進められ、今なお地域では減反の割当に苦しんでいます。
那珂川は水量が豊かで、農業用の利水設備も整備が進んでいるのに
ここにまたダムをこしらえる必要性がまるで理解できません。
第一、相川の水量もまた安定しているのです。
なぜなら、この豊かな山林が実に優秀な自然のダムだからです。

ダム化するのはお金さえ掛ければ簡単な事ですが、
水没する事で失われたここの自然を元に戻す事はダムの工事費用の
100倍の予算を設けてもおそらく不可能でしょう。
税金の使い方も土地利用のあり方も非常に疑問を感じてなりません。
こういうことは、この不況の中にあっても
まだそこら中で進められているのです。はて、どうしたものか・・・

Suibotsutiiki

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さよなら、青い流れ星


Sakurahayabusa

また風がざわついています。空気がかき混ぜられてますね。
近づいて来る低気圧が急速に発達しているそうで、
西日本から下り坂だとか・・・
雨だけならいいのですが、風が強く吹き荒れるようですから、
日本海側ではまた風雪ということになりそうですね。

今夜のお天気が気になります。
というのも、今日は東京-九州間を夜通し走り続けて結ぶ
長距離寝台特急ブルートレインのラストラン。
無事にダイヤ通り運行されればいいのですが。

ブルートレインには中学から高校にかけての時期、
幾度もお世話になりました。
当時九州の佐賀に住んでいたので、東京との往復、
そしてその後東京に引っ越してからも友人に会いに行くため
小遣いでまかなえる運賃の旅は、やはりブルートレインでした。
いや、実は時間や手間を考えたコスト的には
新幹線の方がメリットがあったのですが、好みの問題でブルトレでした。
よく利用したのは「さくら」と「みずほ」・・・
とても素敵な「旅の途中」をたくさん貰いました。

そも、旅というのはどこから始まるのか・・・
やはり私の場合は、自宅のドアを出たところからですね。
駅までの道程はいつも通りでも、心持ちが違います。
私鉄から山手線に乗り換え、歩き慣れた東京駅で駅弁を調達したら、
それはもういつもの東京駅ではありません。
こんな旅のわくわくする気持ちを決して追い越さない程度のスピードで
ブルートレインは目的地まで連れて行ってくれました。
食堂車の案内、消灯の案内、朝の挨拶・・・通常の列車の旅では
全くあり得ない、時間と空間を長く共有する列車ならではの
細やかな心遣いがありました。
関門トンネルの前後では、列車を牽引する機関車も交代します。
それぞれの役目に応じて3台の機関車が活躍するのです。
鉄道環境の異なる地方をまたぐ旅は、時間だけでなく手間もかかります。
それがまた非日常の楽しさでした。
そして、その手間を惜しまない職員の方や列車にありがたみを感じました。

今日、「旅は目的地に到着してから始まる」という感覚の人も
多くなったと聞いた事があります。
今時の子供たちは、バスや列車・・・マイカーでさえも
車中の時間は退屈なだけで、ゲームをしたりDVDを見たりしないと
間が持たない様ですね。
他事他人に関心が無い昨今の風潮を象徴するかの様です。
確かにこんな時代にはブルートレインは合わないのかもしれません。
早さと便利さは豊かさのひとつだったはずですが、
それを当たり前に手に入れた時、落っことした物もある様な気がします。

28年前「さくら」の車中で、下のベッドに一人で乗ってきた小学生を
食堂車に誘った事を思い出しました。
兄貴ぶってミートソースをごちそうしてあげました(笑)
ブルトレが好きで好きでたまらないと語っていたあの小学生は、
今日のこの日をどんな気持ちで迎えているでしょう。


●写真は2002年に撮影したもの、「さくら/はやぶさ」で到着した列車には
 次の進行方向から「富士」のヘッドマークを付けた機関車が付きました。
 もうこの頃、ブルートレインの運行の合理化はだいぶ進行していました。

Ef6653fuji

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霞ケ浦 砂浜の再生

その昔、といっても昭和40年から50年頃の話ですが、
霞ケ浦湖岸にはまだいくつも砂浜があり、
それらの砂浜は湖水浴場として賑わっていました。
しかし、湖水を利根川へと送り出す常陸利根川に水門ができてからは
湖水の水質が悪化し、いつしか霞ケ浦の湖岸から人は遠ざかりました。

湖岸もぐるりとほぼ完全にコンクリート堤防化され、
もはや親水空間と呼べる部分も失われてしまいました。
もちろん洪水被害への対策や、産業用水としての淡水化の必要もありました。
そのための水門、そのための護岸だったことは間違いありません。
しかし、隔絶された湖水はますます汚濁が進み、
その水を上水として取水利用している一方で
流入河川からは大量の生活排水がもたらされ、蓄積し、
やがてそれはアオコの大量発生という形で私たちに警告を発しました。

霞ケ浦は長い歴史の中で大きく姿を変えて来た湖です。
ことに江戸時代以降の変化は人(産業)と湖の関わりを象徴する変化です。
しかし、砂浜が人で賑わっていた頃までは、
霞ケ浦は間違いなくみんなの湖でした。
ところが多くの人が心の中で、霞ケ浦に蓋をしてしまって30年余り・・・
気付けば霞ケ浦には泳げる水質の水も、砂浜さえも無くなっていました。

どうして砂浜が消えたのか、はっきりした事は分かっていません。
流入河川が護岸化され、砂の供給が無くなったからとも、
堤防で出来る波が遠浅の岸辺を壊したからとも、また
建設用土として湖底の砂利や砂を採取している影響とも言われていますが
本当の理由はまだ分からないのです。
ただひとつ間違いないであろうことは、人の手による現象だということ。

写真は、国土交通省が浮島地区の湖岸で行っている砂浜の再生工事です。
湖岸からY字型に伸びる堤は、砂浜の基盤になるヘッドランド。
最近海岸の方でも問題になっている
砂浜保護で設置されるものと同じ様な役割です。
これで砂浜が再生できるかは別として、問題は、
こういった工事が行われている事を殆どの人が知らないということ。
今やそれほど、霞ケ浦は関心の対象にならないところにあるのです。

霞ケ浦を直接管理しているのは国です。異論は多々あるでしょうが、
私はこれまでの経緯の結果として、国が流域住民から
霞ケ浦を取り上げたという側面は否めないと考えています。
そして現在も国は、霞ケ浦を水瓶としての位置づけでしか管理していません。
日本で2番目に大きいこの湖は、
ただの巨大な天水桶として扱われているのです。
ここに砂浜が再生できたとしても、
昔存在した賑わいの水辺とは異質なものであるという気がします。
霞ケ浦も諫早湾も、いつになったら住民や多くの生き物たちに
返してもらえるのでしょうか?
本来の地理的機能を取り戻せるのでしょうか?
生物多様性の保全を事業に反映できない国土交通省、
利水治水や産業が絡むと手を出せない環境省・・・
横に一本風穴が開くと、もうちょっといい国になると思うのですが・・・

Sunahamasaisei

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新型車両に思う

今日もどんよりの底冷え、強風カラカラの次に苦手なお天気です。
なんか血圧が上がらない感じですー(元々超低血圧なんですが・・・)
とてもカメラを持って外に出る気がしませんでした。

という訳で、写真は23日に出掛けた際に撮ったローカル線のひとコマ。
水戸と郡山を結ぶその名もズバリJR水郡線です。
久慈川に架かる鉄橋を行くのは、最近導入された新型のディーゼルカー。
山裾を背景に脚長の鉄橋を渡る場面はなかなか絵になるのですが
気になったのは車両のカラーリング。皆さんはどう思われますか?

私はう〜ん、と唸ってしまいました。
車体のデザインがシャープでクールな感じなので、
それにはいい感じでマッチしたカラーリングだと思うのですが、
中途半端にアーバンな印象で、どうも水郡線の背景にしっくり来ない・・・

近頃はローカル線、都市近郊路線にかかわらず
新規導入される車両はほぼ全てステンレス車、維持管理コスト等の関係上、
車体のベース色は自ずと銀色になることが多い様です。
それはそれで仕方ないのかも知れませんが、色のコンビネーションで
もうちょっと沿線の魅力と車両の魅力を互いに引き立て合う様な
素敵な色使いはできなかったのかなあ・・・なんて思うのです。
重ねて言いますが、別に単体で車両だけ見てる分には悪くないんですけど。

ローカル線の魅力のひとつには原風景とか、郷愁といったものに通じる
一種のレトロ感覚があると思います。
このレトロ感覚というのがなかなかくせ者で、
ジェネレーションによって微妙に変わって来るんですよねー。
でも、ディーゼルカーの走るローカル線なんてものは、
せいぜいここ40数年ぐらいの話だと思うので、
割合多くの年代が共有できるレトロ感覚じゃないでしょうか?
もちろん、最新のデザインの車両に
肌色と朱色のツートンカラーというのはないでしょうけど、
現代の中山間地域にもなじむレトロだったりローカルだったりという色も
ありそうな気がするのですよね。

ひとつヒントかなと思うのは、JR九州の車両のカラーリング。
水戸岡鋭治さんというデザイナーがプロデュースした数々の車両は
形式の新旧を問わず、なかなか味わい深い物があります。
特に「RED EXPRESS」「隼人」「ゆふいんの森」「YDC-125」などは
ビビッドな色使いが必ずしもけばけばしいだけではない事を教えてくれます。
一方、銚子電鉄や先頃廃線になってしまった鹿島鉄道など、
クラシックな色の組み合わせもやはりいいものですよねー。
ワークショップなどで景観を考えるとき、
人も重要な構成要素だという話をするのですが、
風景の中のバスや鉄道の車両も、全く同様だと思いました。

Suigunsen

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